海外語学研修

海外語学研修

目的

海外語学研修は、高校奨学生の英会話能力の向上を主目的とし、併せて異文化を体験することを狙いとしたものです。語学学校での英会話の授業やホームステイを通じて英語に親しむとともに、現地の若者と交流します。


1.平成30年度海外語学研修について

プログラム(アメリカコース)

期間 平成30年7月下旬〜8月中旬の3週間
研修地 カリフォルニア州オレンジ郡ミッションビエホ
募集人員 30人

 研修地は、アメリカ西海岸、ロサンゼルス郊外の町、ミッションビエホです。治安もよく、気候も穏やかで、近郊には多くのビーチが存在します。この町でホームステイしつつ、カリフォルニア・スクール・オブ・イングリッシュ校に通います。
 学校では、育英会の研修生のみのクラスを設け、6人に1人現地の学生がクラスに入り、午前は英語研修、午後は大学や博物館見学、周辺観光などのアクティビティー(課外活動)を行います。週末の土日は、ホームステイ先のホストファミリーと過ごしながら、日常英会話を学びます。

応募資格

 平成30年1月現在、公益財団法人交通遺児育英会の奨学生である高校1・2年生および平成29年12月31日までに高校奨学生として予約決定した中学3年生で、心身ともに健康で英会話能力の向上と異文化体験に意欲的な人。

 平成30年1月現在、原則として英語検定3級以上の資格取得者(ただし、未取得の場合でも、平成30年3月までのTOEICを受験し、相当の点数を目指す人は応募可)。派遣費用は国内運賃も含め育英会が負担しますが、参加者は帰国後、リポートの提出が義務付けられます。

選考方法

 平成30年1月に海外語学研修生募集の案内を発送し、応募者を対象に作文審査、面接審査を行います。
 作文の題目は「海外語学研修応募の動機について」。育英会所定の原稿用紙(400字2枚)を使用、平成30年2月中旬までに提出することが必要です。3月上旬に作文審査、3月末に面接審査(場所は、東京または大阪)を行い、最終的に研修生を決定します。

アメリカコース以外にも、オーストラリアコースがあります。オーストラリアコースの期間は、平成30年7月下旬〜8月下旬の1か月間、募集人員は4人の予定です。

お問合せ先

公益財団法人 交通遺児育英会 指導課
電話:03-3556-0776 フリーダイヤル:0120-521219


2.平成29年度海外語学研修報告(第14期生)

研修地 研修期間 参加者数
アメリカ 7月21日(金)〜8月11日(金)、22日間 24人
オーストラリア 7月21日(金)〜8月20日(日)、31日間 0人

(1)平成29年度海外語学研修リポート

海外語学研修2012


平成29年度「海外語学研修生リポート」をご覧になりたい方は、次のボタンをクリックしてください。




(2)研修参加先輩の声
語学研修は一生の宝物
平成29年度(第14期生)
高田 旺紳

海外語学研修僕は、この海外語学研修に参加できて本当に良かったと思っています。出発するにあたっては、あまり不安はありませんでした。絶対後悔しないようにたくさん話して、ホストファミリーとすばらしい時間を共にしたいと思っていました。しかし、いざ対面してみると、緊張して話すことも聞き取ることもできませんでした。そんな僕にホストファミリーは、身振り手振りを交えてゆっくり話してくれたり、文章を解りやすいように言い換えてくれたりしました。僕が何かを話そうとすると、真剣に聞いてくれ、理解しようとしてくれました。僕はその優しさのおかげで緊張はなくなり、リラックスして生活できるようになりました。

休日にはショッピングモールでの買い物や、運動のできる公園に連れて行ってくれたり、家でパーティーを開いたりしてくれました。平日のアクティビティでは、観光地やビーチなど様々なところを訪れました。ただ観光や見学するだけでなく、買い物などを通じて現地の人たちとたくさん交流することができました。

海外語学研修2017なによりうれしかったのは、ホストファミリーが僕をお客様として特別に扱うわけでなく、本当の家族の一員として生活させてくれたことです。 この語学研修を通じてますます英語に興味がわきました。この素晴らしい経験をする機会を与えてくれた家族、僕を引き受けてくれたホストファミリーには本当に感謝しています。そしてもっと英語を勉強して、大好きなホストファミリーのところへまた会いに行きたいと思います。

最後にこのような貴重な体験をさせてくださった育英会の方々、引率の水野さんをはじめ、この語学研修を支援してくださったすべての方々に感謝しています。この海外語学研修は忘れることのできない一生の宝物になりました。
本当にありがとうございました。

研修後、外国への関心高まる
平成16年度(第1期生)
小松 容子

海外語学研修03私は高校2年生のときに、好きだった英語の力を伸ばす絶好の機会だと思い、第1期生としてイギリスでの語学研修に参加しました。

私は、この語学研修で普段日本ではできない経験をしました。まず、私は、授業を通し外国の人と日本人の間の大きな違いを感じました。それは、意思表示の明確さです。日本人は、言葉を濁し相手を傷つけないような言い回しをしますが、他の多くの国や地域から語学研修に参加していた人たちは、思ったことをはっきりと言葉や仕草に表しました。彼らの言動はきつく、聞き辛いと感じることが多々ありましたが、そのはっきりした物言いは、あまり自分の意見を言えない私が見習うべきものだと感じました。

また、ホームステイや歴史建造物の見学を通し、日本とは異なる文化に触れることができました。世界遺産のソールズベリー大聖堂は息を呑むほど美しく、その繊細な建築技術には感動しました。物価が高く、ハンバーガーセットが840円もすることには驚きました。食事は、量が多くカロリーもかなり高かったです。紅茶はさすが本場だけあって、とてもおいしかったです。

海外語学研修2008つらいことも楽しいこともありましたが、これらの経験は語学研修に参加してこそできたものです。参加して本当に良かったです。この語学研修をきっかけにし、外国へ目を向けられるようになったのが、私にとっての最大の成果といえるかもしれません。

というのも、私は現在、大学で英語を専攻しています。将来は英語を使った仕事をしたいと考えています。この語学研修で、自分がやりたいことを見つけるきっかけをいただけたからです。また、語学研修の仲間は今も私の大切な友達です。

このような素晴らしい機会をいただき感謝しています。

語学研修で得た喜び
平成16年度(第1期生)
新見 千尋

海外語学研修05私がイギリス南部のソールズベリーに行ったのは、高校2年生のときでした。私は中学2年生のころ、一度オーストラリアにホームステイしたことがありましたが、そのころ英語がほとんど理解できていなかったため、ステイ先の家族と思うようにコミュニケーションがとれず悔しい思いをしていました。そのため2度目のホームステイは、ある意味、私の“語学研修リベンジ”でした。3年間の反省を生かし、自分の語学力とコミュニケーション能力がどこまで鍛えられたか試すチャンスだったのです。

十数時間のフライトの後バスに乗ってたどりついたソールズベリーは、文字通りまさに異世界でした。ドールハウスのような家、石畳、鮮やかな看板、パブ、そして街の中心には高い高い大聖堂。日本にいては決して見られない光景に、私は驚きと感動を覚えました。

私のステイファミリーはお父さん、お母さん、5歳の男の子の3人。予定がずれたのかホームステイ先についたのは夜中でしたが、ステイマザーは快く私を迎えてくれてとても安心しました。珍しさもあって私が家の中をスケッチした絵を見せると、画家であったお父さんはとても喜び、褒めてくれました。スケッチのおかげか、私は自分の部屋から見た庭の光景を今でも鮮明に思い出すことができます。

海外語学研修2005平日は毎日学校があり、そのクラスでロシアやスペインなどさまざまな国の子と一緒に勉強やレクリエーションをしました。そこで私が痛感したのは、自分がいかに英語を喋れないかでした。日本人は英語を書くこと、読むことはできます。しかし自分の考えや気持ちを伝えることができず、周囲の外国の子にのまれてしまうこともしばしばでした。

私はこのホームステイで、将来における英語の重要性を再認識しました。あんなに多くの人種と会話できる言語は英語くらいだからです。帰国してから英語を学ぶとき、私は「どうすれば分かりやすく自分の意見を伝えられるか」ということを意識し始めました。それは今でも続いています。
ホームステイは環境がまったく違う人々とコミュニケーションがとれるのだ、ということを実感できる場です。その喜びは必ずその後の人生によい影響を与えてくれると思います。

(写真・新見さんは左端)


研修で得たコミュニケーションの取り方
平成18年度(第3期生)
倉持 しのぶ

海外語学研修04私は、高校2年生のときに第3期生として、イギリスのソールズベリーへの海外語学研修に参加しました。私は英語がまったくできなかったので、海外に行って大丈夫なのか不安でいっぱいでした。でも、いざ行ってみると、言葉ができなくても気持ちがあればコミュニケーションが取れるということが分かりました。

私は今、大学に通っています。専攻しているのは看護です。看護には英語が話せるとか、できるとかは関係ないと思いますが、私が海外語学研修で得たコミュニケーションを取るということはとても役に立っています。


海外語学研修2008看護の勉強をしていてコミュニケーションを取るということは、簡単なようで、ものすごく難しいことだと思いました。倫地実習で病院に行ったとき、私は患者さんになかなか溶け込めませんでした。同じ日本人なのにうまく会話ができず、お互い心を開くことができなかったのです。しかし、私はこのままではいけないと思い、一生懸命いろんな話題を作ったり、親身になって話を聞いてあげたりしました。自分が考えていることや思っていることをうまく表現できなかったけど、患者さんには自分の気持ちが伝わり、お互いの仲が少しずつ深まり、実習最終日には親密な関係になっていたのです。イギリスに行ったとき、中国、イタリア、カザフスタンなどといった国の人たちと、こういう風な感じでどんどん仲良くなることができた経験が生きたのです。

コミュニケーションは、どこに行っても必要で大事なことだと思います。海外語学研修で英語により興味を抱いたこと以上に、見知らぬ外国人とも親身になるためのコミュニケーションの取り方を知ったことに、私は参加して本当によかったと思います。こうした経験から、ぜひ海外語学研修に参加して、何か小さなことでもいいので自分のためになるものを得てもらいたいと思います。

(写真・倉持さんは後列左から2人目)