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REPORT

海外語学研修リポート

2024.11.12
令和6年度(第18期生)海外語学研修生リポート vol.1

2024年度の「海外語学研修」が、令和6年7月22日より3週間のプログラムがアメリカカルフォルニア州にて行われ、27名が参加しました。それぞれの期待と不安を胸に旅立った27名の奨学生たち、たくさんのサポートのおかげで、充実した3週間ホームステイと研修を経て大きく成長し、貴重な時間を過ごすことができたことと思います。海外語学研修生たちのリポートを、3回に分けてお届けいたします。是非ご覧ください。

交通遺児育英会 海外語学研修 サポート

⚫︎兵庫県 S.Eさん

この海外語学研修は、僕に多くの刺激を与えてくれました。英語を学ぶ意外にも様々なことを体験し、成長できました。また、九州から東北までいろいろな地域の人と関わる貴重な機会でもあったので、その話を聞くだけでも面白かったです。
ホームステイは、予想していたより楽しく快適でした。ホストファミリーとは一緒にご飯を食べたり会話をしたり、家族のように過ごせました。作ってくださったサンドイッチやピザはとても美味しかったです。家にはバスルームが2つあったり、ボールを失くすほど広い庭があったりと、新鮮な毎日でした。
研修でのアクティビティはどれも楽しく、特に思い出に残っているのはドジャースの試合観戦やロサンゼルスツアー、ビーチ、そしてディズニーランド。人生初の野球観戦やディズニーが本場アメリカで体験できるなんて、思いも寄りませんでした。本場のハンバーガーやピザ、タコスはすこぶる美味しかったです。
もともと英語は得意で、好きでした。得意な発音が現地の人やホストに褒められたときは嬉しく、さらに自信がつきました。でも、リスニングには自信がなく、空港のスタッフの言葉が聞き取れなかったときは不安になりました。ですが、それは杞憂で、ホストの言葉は思ったより聞き取れましたし、生活をしていく中で劇的にリスニング力が上がっていったと思います。スピーキングも得意ではありませんでしたが、生活する中である程度慣れ、行く前より上達したのを感じました。
実は日本を出発する少し前まではアメリカでの生活が心配で、出発もしていないのにホームシックになりそうでした。ですが、いざアメリカで生活してみるととても楽しくて、全くホームシックにならず、ずっと向こうにい続けたいと思うほどでした。日本とは違い、朝と夜が涼しく、雨がほとんど降らず、湿気を感じない気候が最高でした。午前4時ごろ日本に着いた飛行機を出た瞬間、暑さと湿気を感じたときは、日本にいるんだということを実感しました。
僕は、この体験を一生忘れないと思います。

 

⚫︎福岡県 Y.Hさん

僕はアメリカに行く前は不安でした。日本語は現地では通じないし、ちゃんと英語で表現できるか自信がなかったからです。その後、語学研修メンバーと仲良くなって、不安が少し解消されました。
いざアメリカに着くと、日本とは世界がまるで違ったので、感激しました。現地の掲示板などは全て英語表記で、意味を知ったとき、わくわくしました。ホストファミリーが、優しく迎え入れてくれ、そのとき不安は完全に消えました。
現地の学校生活では、男子全員すごく仲が良くて、楽しい場所となりました。今、思うと日本全国に友達ができてとても嬉しいです。学校の敷地内にあるバスケットコートでは、現地の友達と毎回休み時間に遊びました。一番楽しみにしていたメジャーリーグの試合観戦でのドジャースタジアムでは、ショッピングも楽しんで、さらに大谷選手のツーベースヒットを観ることができ、一生の思い出となりました。
現地では、日本のものを見つけては、うれしくなりました。例えば、スーパーで讃岐うどんやカステラを売っていました、吉野家を見つけた時は、迷わず入店し、久しぶりの牛丼を味わいました。
車関係の仕事に就きたいほど車が好きな僕は、アメリカの車をたくさん見て、どの会社の車が多いかや日本車の種類など、観察しました。
現地の学校では、ネイティブな発音で、カリフォルニアの歴史、硬貨や紙幣について学んだり、ホストファミリーと会話するための日常会話などを学びました。現地の小学生と交流したときは、子供達にめちゃくちゃパワーがあるのを感じました。午後からのアクティビティでは、いろんなところに連れて行ってもらい、砂漠にも行きました。私が想像していた砂だけの砂漠ではなく、砂漠の植物もたくさんあり、蜂もいました。
この3週間は、僕にとって大事な宝物となりました。育英会の方々、語学研修に関わってくださった皆様、この語学研修を勧めてくれた家族に感謝しています。

 

⚫︎大阪府 F.Aさん

「暑っ」、それが日本に帰ってきての最初の感想でした。日本の湿気のうっとうしさを感じた時、僕の中で一生忘れられない旅の記憶がどんどん溢れてきました。3週間前、羽田空港を深夜1時に出発、約10時間のフライトから始まった僕の研修旅行は確実に心に刻まれ、大切な思い出となりました。
まず、この研修に参加したいと思ったきっかけは、中学3年生の時に学校の行事で参加した短期海外研修で、うまく英会話ができなかったからです。またチャンスがあればと思っていましたので、参加できると知った時は本当に嬉しかったです。
現地には夜もかなり遅い時間に到着し、思っていた以上に緊張をしていました。事前のホストファミリーの情報は少なく、不安でしたが、ホストファミリーに会えた時に温かく迎えていただき、「大丈夫だ」と思えました。それからの時間は本当にあっという間でした。
いちばんの楽しみは、父の影響で好きになったメジャーリーグ観戦でした。僕はムーキー・ベッツという選手のファンで、今回怪我で出場していなかったのですが、ユニフオームを買うことができました。ドジャードッグを食べ、大谷選手も見ることができたので、本当に良い思い出になりました。
特に印象に残っているのは後半の週、みんなでビーチに行った時の出来事です。僕たちはビーチバレーをしている人たちに声をかけて、一緒にプレーをしました。僕たちはあまり上手ではありませんでしたが、お互い本気でプレーして、言葉の壁を超えたコミュニケーションをとることができました。
今回の経験は僕にとってかけがえのないものとなりました。JTBの水野さんには現地でいろいろと助けて頂き、本当に心強かったです。このような機会を与えてくださった育英会の方々には感謝しています。ありがとうございました。もし、この研修に不安で迷っている子がいるなら、ぜひ思いきって参加して欲しいと思います。

 

⚫︎山口県 H.W

まず初めに、アメリカへの語学研修を、ご支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。今回の旅は本当に貴重な体験となり、私自身の今後を決める一つのきっかけともなりました。
私にとって初の海外、そしてアメリカという、日本とはまるで違う文化の国へ訪れることに不安がありました。私は英語が特に苦手ということもあり、コミュニケーションをとることへの大きな壁を感じていました。ですが、コミュニケーションというのは、言語だけでなくジェスチャーや相手の表情から読み取れるものも多くありました。
また、最初は聞き取れなかった英語も、次第に耳が慣れていき、3週間で聞き取れるようになりました。まだまだ勉強不足な部分もありますが、「違う言語だから難しくて私にはできそうにない」という気持ちのハードルが、「なんだ、そんなに難しいことじゃない、今まで学んできたことはちゃんと身についていたんだ」と、低くなったのが大きな進歩だと私は思います。研修前、第一に苦手を克服したいという目標を掲げていましたが、苦手意識から遠のくことができ、克服間近まで到達しました。目標達成まであと数歩といったところです。さらに学ぼう!という意識を芽生えさせることができました。
そして、多くの文化の違いにも刺激されました。アメリカには多種多様な人々がおり、特にそれを感じたのはboys&girls club を訪れた際のことです。子供たちの髪の色や肌や目の色はそれぞれで、そのような状況は日本では経験したことがなかったので、とても新鮮でした。また、アメリカの日本との交流の深さや日本人気も感じました。ショッピングモールでは日本のアニメやキャラクターのお店が展開されており、市役所にも日本の伝統工芸品などが展示されていました。日本人として、とても光栄でした。
このような素晴らしい体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

 

⚫︎大阪府 O.Kさん

今回、このような語学研修に参加する機会を作っていただきありがとうございました。とても貴重な経験になりました。
東京から飛行機に乗り、ホストファミリーの方にお会いしたのは夜でした。初めての海外だったのでとても緊張していました。ホストファミリーの方との初対面の時に話す内容を飛行機の中で考えていたのですが、緊張で頭が真っ白になってしまいました。そのことをホストファミリーの方が察してくださり、好きなものなどについて質問を沢山してくださり、何とか話すことができました。ホストファミリーの方は料理がとても上手で、手料理を食べることが毎日の楽しみでした。また、食べている時にたくさん話してくださり、とても楽しく過ごすことができました。ホストファミリーの方は料理がとても上手で、手料理を食べることが毎日の楽しみでした。また、食べている時にたくさん話しかけてくださり、とても楽しく過ごすことが出来ました。本当にホストファミリーの方には感謝しています。本当にホストファミリーの方には感謝しています。
アメリカでの語学研修は長いようでとても短かったです。アメリカに着いた当初はまったく英語が理解できませんでしたし、話すこともできませんでした。しかし、ホストファミリーの方との毎日の会話や英語レッスンの時の先生の話を聞いていく中で、少しずつ理解することができるようになりました。また、初めは英語だけで頑張って伝えようとしていてホストファミリーの方に理解していただくことができませんでしたが、身振り手振りを付けてみると理解していただくことができるようになりました。
日本とは違うことが多く、驚くことが沢山ありました。しかし、日本の人と同様にアメリカの人達もとても親切で心強かったです。英語レッスンの後にアクティビティで行ったショッピングセンターではお金の出し方が分からなくて困っていると、店員の方が手伝ってくださいました。 語学研修では英語力が向上しただけでなく、他国の方の親切さに触れ合うことができたので本当にいい経験になりました。改めて関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 

⚫︎東京都 U.Nさん

今回の語学研修は、短くもとても価値のある3週間でした。アメリカに来るのは初めてではありませんでしたが、現地で日本各地から集まった同年代の日本人の学生と一緒に授業を受けたり、アクティビティを行ったりするのは初めてだったので、すごく新鮮な感覚を味わうことができました。
英語の授業では、現地のホストの方が英語を基礎から教えてくださり、日本で教わるような文法や単語ではなく、現地でのコミュニケーションの取り方などの実践的な英語を学びました。生徒と先生とで実際に英語で質問をしたり、生徒間でも会話をしたり、日本の高校ではできないような授業を体験することができました。
アクティビティでは、ビーチに行ったり、ドジャースタジアムでの野球観戦、国立公園で広大な砂漠やそこに生きている動物や植物を観察したり、日本では経験できないようなことをすることができました。いちばん記憶に残っているのはカリフォルニアディズニーリゾートへ行ったことです。それまでの英語の授業で学んだ会話のフレーズや表現方法などを活用して、パーク内のキャストの方との会話やキャラクターとのグリーディングを楽しむことができました。他にも、アクティビティでどこか街に出かけたときに、気軽に店員の方と雑談をしたり、現地の人と仲良くなったり、言語が少しわかるだけでこんなにも世界が広がるのだと実感しました。
最後に、この3週間の語学研修に参加できたのは、支援してくださった多くの方々によるものです。いつもご尽力いただいている交通遺児育英会の方々など、様々な方に感謝しながら残り少ない学校生活や、受験勉強に励んでいこうと改めて思うことができました。今回の語学研修で培った積極性や英語能力などをさらに向上させて、これからの大学生活、社会人になっても活躍できるよう頑張っていきます。

 

⚫︎岐阜県 O.Aさん

今回の海外語学研修を通じて、私はホストファミリーと知り合いになれたほか、今回一緒に参加した高校生のみんなとたくさんのアメリカ文化に触れることができました。
私は今回の語学研修で初めてアメリカに行きました。行く前は友達ができるかな、ホストファミリーの人とうまくやっていけるかな、私の英語は通用するのかな、などとたくさんの不安がありました。ですが、集合場所の羽田空港に着くなり、たくさんの子達が話しかけてくれて安心しました。この研修を通じてアメリカの文化以外にも、全国から来ている高校生のみんなを通じて私の知らない日本の文化を知ることができました。
アメリカに着くと、ホストファミリーが温かく迎えてくれました。私はリスニングはできても、自分の思いを英語にするのが苦手でしたが、自分の知っている単語をつなげて、ジェスチャーをして伝えることでホストファミリーも理解しようとしてくれました。日本では英語を習う時に、文法などを大切にして習うと思いますが、実際に現地の英語に触れ、文法よりも自分の知っている単語を並べて伝えようとする姿勢が大切なことを学びました。また、アクティビティでは、たくさんの場所を訪れ、日本との違いを実感しました。現地の人と話すこともあり、とても良い経験になったと思います。英語の授業ではネイティブな英語を学び、日常でも活かすことができました。
今回の研修を通じて私はアメリカへの興味がとても湧きました。もっと現地の人と話したり、文化を知ったりしたいと思いました。また、将来は、英語を使ってたくさんの人と関わる仕事をしたいと思いました。
このように考えることができたこの研修に感謝し、これからも学業に励みたいと思います。

 

⚫︎神奈川県 Y.Mさん

日本での3週間とは異なり、アメリカでの3週間はあっという間に過ぎ去りました。最初は、文化の違いや言語の壁に対する不安が大きく、馴染めるかどうか心配でした。しかし、その不安は日を追うごとに薄れていき、毎日が新しい発見の連続でした。
どこへ行っても、現地の人々は親切でフレンドリーでした。服を褒めてくれる人が多く、日本ではあまり見られないオープンな交流に驚きました。特に、ホストファミリーとの時間は何よりも特別でした。買い物に行ったり、ホストブラザーのサッカーの試合を応援したりと、一つ一つの出来事が思い出に残っています。こうした小さな瞬間が、私にとってはかけがえのない宝物となりました。
滞在が終わりに近づくにつれて、私は次第に日本に帰ることが嫌になり、ホストファミリーに「まだ帰りたくない。ずっとここにいたい」と何度も言いました。そのたびにホストマザーは優しく「いつでも帰っておいで。あなたは私たちの家族だよ」と言ってくれました。その言葉にどれほど救われたか計り知れません。お別れの時には、涙が止まりませんでした。この家族と出会えたことは、私の人生にとって最も幸せな出来事の一つです。
この3週間を通して、私は単に新しい文化を体験しただけでなく、コミュニケーションの大切さも深く学びました。言語が異なっても、お互いに理解しようと努力すれば、その心は通じるということを実感しました。英語が完璧でなくても、一生懸命伝えようとする姿勢が相手に伝わり、相手もまたその意欲を汲み取ろうとしてくれました。この経験を通して、私は英語をもっと学びたい、もっと上達させたいという強い意欲を持ちました。
最後に、この貴重な経験を提供してくださった育英会の皆様、そして、この3週間を共に過ごし、共に笑い合った友だちに心から感謝しています。

 

交通遺児育英会は、保護者が自動車事故やバイクの事故など道路上の交通事故が原因で亡くなったり、重度の後遺障がいのため、経済的に修学が困難になった子どもたちに奨学金を無利子で貸与 (一部給付) して、高校や大学などへの進学を支援し、社会有用の人材を育成することを目的としています。

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