2024年度の「海外語学研修」が、令和6年7月22日より3週間のプログラムがアメリカカルフォルニア州にて行われ、27名が参加しました。海外語学研修生たちのリポートを、3回に分けてお届けしております。それぞれの期待と不安を胸に旅立った27名の奨学生たち、たくさんのサポートのおかげで、充実した3週間ホームステイと研修を経て大きく成長し、貴重な時間を過ごすことができたことと思います。是非ご覧ください。
⚫︎埼玉県 S.Yさん
私は初めて海外に行き、忘れられない大切な経験をしました。長いと思っていた3週間はあっという間に過ぎ、全てが新鮮でした。特に山や丘がたくさんあり、自分が住んでいる市と違いすぎて驚きました。
アメリカでは日本とは違う景色や文化、料理を体験することができました。現地の語学学校の授業では、スピーキングが多かったです。いろいろなアクティビティもしました。特にディズニーでは、日本にないアトラクションに乗ることができ、楽しかったです。アトラクションを待ってるときに後ろに並んでいたメキシコの女の子と友達になることができました。彼女にスペイン語を少し教えてもらったり、日本語を教えたりして英語だけでなくスペイン語も学べて楽しかったです。
初めてのホームステイということもあり、最初はアメリカの生活に慣れず日本に帰りたいと思ったこともありましたが、最終日にはアメリカに住みたいと思うほどアメリカが大好きになりました。アメリカが大好きになったのはいつも面白い話をしてくれたホストファミリーのおかげだと思います。ホストファミリーは、ショッピングセンター、スーパー、カフェ、ローラースケート、ハンバーガー屋さんなどいろいろな場所に連れていってくれました。ハンバーガーがとても美味しかったので、日本にもお店を出してほしいと思いました。
私は英語ができません。しかし、一生懸命身振り手振りで相手に伝えようとすればどうにかなることを学びました。この語学研修で英語が好きになったので、これからたくさん英語を勉強して流暢に喋れるようになりたいです。そしてまたアメリカに行き、もっとたくさんの人とコミュニケーションをとりたいです。自分が知らない世界が沢山あると感じました。今後の人生では、いろいろな景色を見たりたくさんのことに挑戦していきたいです。
最後に本当に良い経験をさせていただきありがとうございました。このような素晴らしい機会を作ってくださった皆様に感謝します。
⚫︎兵庫県 K.Kさん
海外語学研修に当たり、私は学力・コミュニケーション力の向上、外国の食文化について学ぶことを目標に準備を進めました。出発前は、楽しみだという気持ちと、日本語の通じない場所でうまくやっていけるのかという不安な気持ちがありました。また、羽田空港で初めて全員の顔を見た時は、みんなと上手くやっていけるのかと不安な気持ちにもなりました。
いざアメリカに着くと、ホストファミリーが夜遅い時間にもかかわらず迎えに来ていました。バスを降りた時には明るく出迎えてくれ、とても嬉しかったのを覚えています。私のホストファミリーは、マザーが日本出身の方だったこともあり、日本から来て不安な気持ちの私たちにゆっくりと明るく話しかけてくれました。家について初めて家族全員と顔合わせした時には、自分が人見知りということもあり、仲良くできるのかが不安でしたが、放課後にカードゲームやテレビゲームをしたり、休みの日に一緒に行動していく中で、だんだんと仲が深まりました。ホストマザーやホストファーザーとは、積極的にお手伝いさせてもらったり、送り迎えの時に話をしたりする中で仲を深められたように思います。
他の参加者とは、アクティビティやその行き帰りのバスの中で共通の話題を話したりして、最後に別れる時は、とても寂しく感じました。特に同室だった子とは他の誰よりも過ごす時間が長く、とても仲良くなりました。
そして、日常生活では、積極的に話しかけてみたり、人の会話を聞いてみたりすることで、はじめは全くわからなかった現地の人の会話も、最終日が近づくにつれて何となく理解できるようになりました。現地の人たちは、向こうから話しかけてくれることもあり、また、自分から話しかけたときもフレンドリーに会話してくれ、コミュニケーション能力も少しは向上したと思います。
最後に、私はこの研修を通して成長するとともに、いろいろなことに対する考え方も変わり、将来学びたいことの幅も広がり、いい経験にすることができました。
⚫︎愛知県 S.Kさん
私は、テメキュラで過ごした3週間の海外語学研修で、日本と違うアメリカの文化を直接体験することができました。日本と多くのことが異なりましたが、アメリカは全てがビッグでユニークで楽しかったです。
一番印象に残っていることは、相手を褒めることです。ホストファミリーは、毎朝お互いの服装や髪形などを褒めあっていました。私との会話でもたくさん褒めてくれるので、英語を話すことがどんどん楽しくなりました。日本ではお世辞を言っても褒めることはあまりないので、いい文化だと思いました。みんなが個性を大事にしているし、お互いを認め合い尊重しあっていて、とても素敵だと思いました。
ホームステイ先では、私はシングルステイでした。苦手な食べ物が多いので、行く前はかなり不安がありました。でもホストファミリーはマザー、ファーザーとも陽気で優しく、事前に私の苦手なものを聞いてくれたので、それ以外の食材で毎日美味しい食事を作ってくれました。平日の夜はアジアンマーケットに行ったり、休日はホストファミリーのお友達家族と貯金箱を作ったりしました。英語が聞き取れなくて何度も私が聞き返しても、嫌な顔せずに話してくれました。会う人みんなが親切にしてくれて嬉しかったです。
アクティビティではいろいろな所へ行きました。砂漠へ行った時は40℃を超えていて暑かったです。日なたにいたら肌を刺すような日差しが痛かったです。テメキュラの朝晩は長袖を着ないと寒いくらいですが、昼間は暑くても湿度が低いので過ごしやすかったです。
ホストファミリーと家族のように過ごした日々は一生の思い出です。交通遺児育英会のおかげで良い研修メンバーと貴重な体験をすることができました。これから先、私は自分の夢を実現できるよう、今回の経験を心の支えにして頑張っていきます。本当にありがとうございました。
⚫︎熊本県 N.Iさん
この海外語学研修で、私は、とても貴重な、一生忘れられない経験をしました。初めてで、言葉の通じない異国の地で、ほぼ初対面の人たちと3週間何事もなく過ごすことができるのかとても不安でしたが、充実した時間を過ごすことができました。私がいちばん充実したと思うのは、毎日の英語レッスンです。最初は何も理解できませんでしたが、3週間の中で少しずつ理解していけるようになってとても嬉しかったです。
この研修では、ロサンゼルスやテメキュラなど、英語学習以外にもいろ足を運び、自分ではなかなか体験できないことを体験でき、本当に楽しかったです。いちばんの思い出は、ホストファミリーと過ごした休日です。1回目の休日では、フリーマーケットに行ったり、プールでホストファミリーの子供と遊んだり、公園に行ったりして、この日にホストファミリーとの距離が近づいたと私は勝手に思っています。2回目の休日では、とても大きなアウトレットモールに連れて行ってもらいました。同じホームステイの子と英語で、連れて行ってほしいと伝え、「OK」と言ってもらったときはとても嬉しかったです。絶対に聴き取りずらかったはずなのに、自分たちが頑張って伝えたことで相手に伝わったことがとても嬉しくて、同じ研修生の子と喜び合いました。
そして、私がアクティビティの中でいちばん楽しかったのは、植物園を回ったことです。仲良くなった子たちと、きれいな植物を見ながらベンチに座って、いろんなことを話したことが私の中でとても良い思い出になっています。
私はこの3週間を経験して、もっと英語を勉強しようと思いました。簡単ではないと思いますが、自分でお金を貯めて、もう1回アメリカに行こうと思いました。本当にありがとうございました。
⚫︎東京都 S.Uさん
私は海外に行くのが初めてで、英語もうまく喋れず、不安でいっぱいでアメリカに入国しました。
ですが、私のホストファミリーは、常にキラキラの笑顔で私たちのことを受け入れてくれました。ファミリーと過ごす休日では、何が食べたい?何かやり残していることはある?と私たちの希望を聞いてくれ、とても充実した3週間を送ることができました。
少しずつファミリーともコミュニケーションを取れるようになってきて、子供とも一緒に遊ぶことができました。しかし、実際にこの3週間で私の英語の能力が急激に上がった訳ではありません。ではなぜファミリーと会話ができるようになったかというと、自分の能力の範囲で言葉だけではなく、身振りや手振りで伝えようという気持ちが大きくなったからです。日本では、文法がおかしくないかなどをとても気にし、少しでも分からないと次の言葉が出てこないことが多くありました。しかし、実際ファミリーと会話をする時は、思いついた単語のみでも会話をすることができました。そこで重要なのは自分が伝えようとする態度なんだと学びました。
私は、3週間ホストファミリーと過ごしてみて、最後の日にはもっと英語が話せるようになりたいと強く思いました。自分の伝えたいことを英語で伝えられるようになって、ホストファミリーとたくさんお話してみたい、と私の英語能力の低さを心から後悔しました。今までは苦手で避けていた英語に、今では、もっと上達したいと向き合えるようになりました。
最後になりましたが、水野さんをはじめ、JTBの皆様、クリス、ジャッキー、ホストファミリーの皆様、育英会の皆様、そして、この会に寄付をしてくださった皆様のおかげで語学研修に行き、とても貴重な経験をすることができました。このことを忘れずにこの語学研修の経験を活かして今後も学生生活に励んでいこうと思います。
⚫︎兵庫県 H.Eさん
私にとって、テメキュラでの3週間のホームステイは、とてもよい経験となりました。ホストファミリーはとても優しく、温かく迎えてくれました。彼らの家は広々としていて、庭も広く、毎日が新鮮で楽しいものでした。
午前中は、英語の勉強に励みました。現地の学校で行われる英語クラスに参加し、リスニングやスピーキングのスキルを向上させるための様々な活動を行いました。先生やクラスメートも親切で、英語を学ぶ環境としては最高でした。
午後からは、観光など、毎日いろいろなスケジュールを組んでくださり、特に印象に残っているのは、ディズニーランドとドジャースタジアムへの訪問です。ディズニーランドでは、日本ではできない夢のような世界に浸りました。ドジャースタジアムでは、初めてのメジャーリーグの試合観戦を経験し、その迫力に圧倒されました。
また、ホストファミリーとの日常生活も貴重な体験でした。彼らと一緒に生活をしたり、ボーリングに行ったりすることで、アメリカの文化や生活習慣を深く理解することができました。日本ではあまり経験できないアクティビティが新鮮で楽しかったです。
このホームステイを通じて、英語のスキルだけでなく、異文化理解やコミュニケーション能力も大いに向上しました。また、ホストファミリーとの絆も深まり、今後も連絡を取り続けたいと思っています。
最後に、この素晴らしい経験を提供してくれた関係者の方々に心から感謝申し上げます。皆様のおかげで、私は貴重な体験をし、成長することができました。この経験を糧に、今後も様々な挑戦を続けていきたいと思います。
このホームステイは、私にとって忘れられない思い出となりました。ホストファミリーの温かさ、英語の勉強、そしてアメリカの文化に触れることができたことは、私の人生において大きな財産です。
⚫︎宮城県 I.Rさん
私は、今回の海外語学研修を通して数え切れないほどの新たな学びを得ました。この研修には、外国の文化や価値観に触れたい、外国人と流暢にコミュニケーションを取りたいという思いで志望しました。この志望動機を胸に、3週間様々なことに挑戦しました。
自分が思っていたとおり、海外の文化や価値観は日本とは大きく違いました。まず、アメリカ人の性格やコミュニケーションの取り方はとてもオープンだと感じました。買い物の際には体調を尋ねられたり、自分の服装を褒められたり、謙虚ぎみの日本では考えられない文化が広がっていました。私は友達にオープンな態度で接することが多いため、アメリカの文化は人とコミュニケーションを取るきっかけがたくさんあり楽しいと感じました。
ホストファミリーとは、送り迎えや夜ご飯の際に会話をすることが多かったです。1日の予定や感想、アメリカと日本の違い、自分の好きなものの紹介など様々なことを話しました。初めは聞き取れないことが少なからずありましたが、会話を重ねる毎に聞き取れるようになりました。言葉が詰まることもありましたが、ホストファミリーはいつも自分たちに耳を傾けてくれました。洗濯のお願いや、したいことのリクエストなど、自分から意見を言うすることが何度もありました。お願いすることに対して緊張感を持っていましたが、自己主張が強いこともアメリカの特徴だと思い、自信を持って伝えるようにしました。アメリカの文化に触れ、さらに自分に自信を持てるようになりました。
コミュニケーションの取り方は様々であるということも、新たな気づきでした。もっと英語を知っていれば良かったと感じる毎日でしたが、このように自分の考えの幅を広げることができたのは育英会のおかげです。3週間とは思えないほどの濃い経験をすることができました。本当にありがとうございました。これから真剣に英語を学び、国境を越えた活躍を目指したいです。
⚫︎愛知県 O.Iさん
まず初めに語学研修を支援してくださった方々に感謝申し上げます。
出発当日の朝、新幹線が動かない大事故が起き、波乱の幕開けかと思われましたが、ルームシェアした西田さんの祖父母の方が親身になって調べてくださり掛川まで車で連れて行ってくださいました。また、掛川の駅員さんが、重い私のキャリーケースを担いで階段をかけ上り、何とか間に合うようにと新幹線に乗せてくれました。もしその新幹線に乗れていなければ、私は研修に行けなかったかもしれません。たくさんの人の支えで無事に空港に着くことができました。
ホストファミリーのビルとキャシーはとても温かい人たちでした。アメリカに到着後、温かいハグで迎え入れてくれたこと、とても嬉しかったのを覚えています。私は幼い頃から耳が悪く、中学生の頃に補聴器を使用することになったのですが、それに気づいたビルは特別なこととしてではなく自然に受け入れてくれました。ビルとキャシーの娘さんも高い音が聞こえなくて補聴器と手話で会話をしていたと話してくれました。オードリー、アンドリュー夫妻と赤ちゃんのルーシーも一緒に暮らしていました。
私はすぐに、ホームシックになり、体調を崩してしまい、帰りたくて母にたくさん連絡をしました。ですが、母に助けを求めても、どうしようもない。ここまで来たんだから自分で解決するしかない!と前向きな考えに切り替え、生活させてくれているホストファミリーへの感謝、語学研修を計画してくださった皆様への感謝をしながら残りの時間を過ごそうと思うことにしました。海外は日本とは180度違う世界で、何もかもが新鮮でした。当たり前ではありますが、言語が英語、海を越えた先にはたくさんの人がいるんだと感じ、ワクワクしました。日本では味わうことのできない感覚を私は生で味わうことができて本当によかったと思っています。
26人の仲間と過ごした毎日、あっという間の3週間が終わり、お別れ会の日が来ました。この日のために計画を立て、準備をしてきました。二人羽織が大盛り上がりだったこと、大成功した合唱「旅立ちの日に」、中でも記憶に残っているのはホストファミリーとの最後の時間です。アメリカに到着し、これからやっていけるか不安な私たちを温かく受け入れ、3週間いろいろなことを教えてくれたビルとキャシー、ジョークを言うのが好きなビル、私たちの意見を聞いてなんでもしてくれたキャシー、2人の温かさを存分に感じた3週間、お別れが悲しくて寂しくて仕方ありませんでした。感謝を伝えようにも涙がこみあげてきて目を合わせることができませんでした。そんな私を強く抱きしめてくれた2人。この2人のもとにホームステイすることができて本当に幸せだったと心から思っています。エルサ先生の楽しい授業、たくさん話しかけてくれたクリス、わがままな私たちをまとめあげてくれた水野さん、3週間たくさんの愛を注いでくれたホストファミリー、私たちはたくさんの支えや刺激のもと、成長することができました。
今回の語学研修は、私の人生においてとても大きな経験になりました。この3週間は生涯忘れることのない時間になりました。本当に行かせてくださった方々、手を差し延べてくださった方々に感謝しても感謝しきれません。
交通遺児育英会は、保護者が自動車事故やバイクの事故など道路上の交通事故が原因で亡くなったり、重度の後遺障がいのため、経済的に修学が困難になった子どもたちに奨学金を無利子で貸与 (一部給付) して、高校や大学などへの進学を支援し、社会有用の人材を育成することを目的としています。