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REPORT

海外語学研修リポート

平成16年度(第1期生)新見 千尋

私がイギリス南部のソールズベリーに行ったのは、高校2年生のときでした。私は中学2年生のころ、一度オーストラリアにホームステイしたことがありましたが、そのころ英語がほとんど理解できていなかったため、ステイ先の家族と思うようにコミュニケーションがとれず悔しい思いをしていました。そのため2度目のホームステイは、ある意味、私の“語学研修リベンジ”でした。3年間の反省を生かし、自分の語学力とコミュニケーション能力がどこまで鍛えられたか試すチャンスだったのです。

十数時間のフライトの後バスに乗ってたどりついたソールズベリーは、文字通りまさに異世界でした。ドールハウスのような家、石畳、鮮やかな看板、パブ、そして街の中心には高い高い大聖堂。日本にいては決して見られない光景に、私は驚きと感動を覚えました。

私のステイファミリーはお父さん、お母さん、5歳の男の子の3人。予定がずれたのかホームステイ先についたのは夜中でしたが、ステイマザーは快く私を迎えてくれてとても安心しました。珍しさもあって私が家の中をスケッチした絵を見せると、画家であったお父さんはとても喜び、褒めてくれました。スケッチのおかげか、私は自分の部屋から見た庭の光景を今でも鮮明に思い出すことができます。

平日は毎日学校があり、そのクラスでロシアやスペインなどさまざまな国の子と一緒に勉強やレクリエーションをしました。そこで私が痛感したのは、自分がいかに英語を喋れないかでした。日本人は英語を書くこと、読むことはできます。しかし自分の考えや気持ちを伝えることができず、周囲の外国の子にのまれてしまうこともしばしばでした。

私はこのホームステイで、将来における英語の重要性を再認識しました。あんなに多くの人種と会話できる言語は英語くらいだからです。帰国してから英語を学ぶとき、私は「どうすれば分かりやすく自分の意見を伝えられるか」ということを意識し始めました。それは今でも続いています。
ホームステイは環境がまったく違う人々とコミュニケーションがとれるのだ、ということを実感できる場です。その喜びは必ずその後の人生によい影響を与えてくれると思います。

 

(写真・新見さんは左端)

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