私は、高校2年生のときに第3期生として、イギリスのソールズベリーへの海外語学研修に参加しました。私は英語がまったくできなかったので、海外に行って大丈夫なのか不安でいっぱいでした。でも、いざ行ってみると、言葉ができなくても気持ちがあればコミュニケーションが取れるということが分かりました。
私は今、大学に通っています。専攻しているのは看護です。看護には英語が話せるとか、できるとかは関係ないと思いますが、私が海外語学研修で得たコミュニケーションを取るということはとても役に立っています。
看護の勉強をしていてコミュニケーションを取るということは、簡単なようで、ものすごく難しいことだと思いました。倫地実習で病院に行ったとき、私は患者さんになかなか溶け込めませんでした。同じ日本人なのにうまく会話ができず、お互い心を開くことができなかったのです。しかし、私はこのままではいけないと思い、一生懸命いろんな話題を作ったり、親身になって話を聞いてあげたりしました。自分が考えていることや思っていることをうまく表現できなかったけど、患者さんには自分の気持ちが伝わり、お互いの仲が少しずつ深まり、実習最終日には親密な関係になっていたのです。イギリスに行ったとき、中国、イタリア、カザフスタンなどといった国の人たちと、こういう風な感じでどんどん仲良くなることができた経験が生きたのです。
コミュニケーションは、どこに行っても必要で大事なことだと思います。海外語学研修で英語により興味を抱いたこと以上に、見知らぬ外国人とも親身になるためのコミュニケーションの取り方を知ったことに、私は参加して本当によかったと思います。こうした経験から、ぜひ海外語学研修に参加して、何か小さなことでもいいので自分のためになるものを得てもらいたいと思います。
(写真・倉持さんは後列左から2人目)