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VOICE

高校奨学生の声

読書離れの寂しさ けれど自分自身の変化を楽しみたい

東京都 2年 牧田 満月(みつき)

昔から本を読むことが好きでした。本を読んでいる間、私はお姫様であり、会社員であり、探偵でした。何者にでもなれる感覚が好きで、時間を忘れて本を読んでいました。

小説以外の本を読むことも多々ありました。それは知識として私の人生を、より豊かなものにしてくれました。時には本が友だちとのコミュニケーションのきっかけになることもあり、読書と私の人生は密接に関わり合ってきました。

けれど、最近は本を読むことが減った気がします。もちろん宿題が増えて物理的に時間が取れなくなったということもありますが、それ以上に私の読書に対する興味が失われているように思うのです。

家に帰れば動画も音楽も1台で済ませることのできるスマートフォンがあります。そのため、別段、読書という行為をせずとも楽しさを得られるようになりました。熱しやすく冷めやすい私が長い間夢中になった読書、それが自分の生活から少しずつ離れていく感覚には物寂しいものがあります。
ですが、その変化を悲しむべきものだとは思いません。人は常に同じではいられない生き物です。思春期の私たちなら、なおさらのことです。一度しかない人生、変わることで取り返しのつかない結果につながるのではないかと不安になることもあります。しかし、一度しかない人生だからこそ、自分の変わっていく過程を楽しむべきです。

これからも、自分の好きなものは変わっていくはずです。将来の私が熱中することは恋愛かもしれませんし、仕事かもしれません。今の私には想像もできないものかもしれません。私はその変化に気が付いた時に、変わったことを受け入れて笑って過ごせるような人になりたいです。

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