公益財団法人 交通遺児育英会

  • インスタ|公益財団法人 交通遺児育英会
  • フェイスブック|公益財団法人 交通遺児育英会
  • X|公益財団法人 交通遺児育英会
VOICE

高校奨学生の声

自分もさらに成長 コロナ感染で知る「日常」の大切さ

茨城県 2年 藤田 渚央(なお)

振り返ると、高校生になってからの1年間は、いろいろなことがありました。勉強は難しく、授業に追いつくのに必死でした。それでも新しい友だちができたり、部活動に入ったりと充実した毎日を過ごしていました。

そんな中、私は新型コロナに感染しました。病気のつらさはニュースなどで聞いていましたが、実際に体験するととても辛く、さらに辛かったのが後遺症です。ベッドから起き上がれず、トイレに行くのも一苦労で、食事がとれない時期もありました。少しでも動くと疲れてしまい、何もできない日々が続きました。

最終的に学校に復帰できたのは、感染後3か月ほどった頃でした。正直、学校に復帰するのが怖かった。こんなに長く休んでもう一度友だちと仲良くできるのか、勉強に追いつけるのか、すごく心配でした。けれど友だちは温かく私を迎え入れてくれ、先生にもたくさんサポートしていただきました。皆に追いつくのは大変だったけれど、家族をはじめ、先生、仲間のおかげで学校生活に慣れることができました。本当に、皆には感謝してもしきれません。

そして学校に戻って気付いたことがあります。

コロナにかかる前は、授業を受けるのが当たり前で、いつも「早く授業が終わらないかなあ」と考えていました。しかし、復帰してからは授業を受けられるって特別なことだ、新しいことを知ることができるってこんなに幸せなことなんだ、と気付きました。それから勉強に対する意識が変わり、今まで以上に勉強に取り組めるようになりました。

後遺症が残ったことを悔やんだりはしていません。そのことを受け入れて、自分自身がより成長できたからです。そしてこれからも、もっと成長していきたいです。

公益財団法人 交通遺児育英会no
トップページに戻る